いけ花
水野さんが作った
桃山さんの御菓子
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茶花歳時記
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三月・上巳の祓
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茶花・山野草 炉開き 早春 行く春 半夏生 竜田姫  茶の湯・・上生菓子

三月・四月の桃山さんの御菓子                   

                                                                 

    ひきちぎり

ひっちぎりとも言います。桃の節句には定番の御菓子になっています。

                    

     菱餅
御餅ではなくカルカン製です。蓬のカルカン、桜の花のカルカン、そして餡は白小豆の卵餡です。



     花筏
小豆のこなし餡を四角く整形し水色に染めた百合根餡を搾り出しただけの御菓子です。花びら形に百合根を作ります。
  

水のきらめきを作りたかったので銀箔を散らしました。器は鈴木徹氏の緑釉丸皿です。いい器でしょう?大変気に入っています。 
     

    母子草
名前も判らない黄色い花たちが咲いている季節が春に多いようです。この御菓子は母子草としました。何でも良いのでしょうが、草餅の起源は蓬ではなく母子草

なんです。粒餡を包んである生地は草餅なのです。母子草ではなく蓬なのです。味は蓬の方が良いそうです。

                                

     桜餅
桃山茶寮さんでお出しする桜餅のスタイルはこのようにしています。生地は関東風にしています。餡は丹波産小豆のこしあんです。     
 

桜の花びらは5枚だったのでしょうか?6枚に折畳んでありますがその方が、仕事がしやすいようです。





     花篝
夜桜に風趣を添えるために焚く篝火です。茶巾の中の餡は炎の色にしてあり、黒文字で切ってみると風情が判ってもらえると思います。いつもは金団にしていますが、京都の祗園

の味舌さんで働いている頃末富さんの 「夜桜」というこんなかんじのお菓子にヒントを貰い、考案しました。器は美濃伊賀で林英仁さん作のお皿です。霞が掛かった感じでお似合いだと思います。     

    行く春
この御菓子の本歌は末富さんにあります。大変良いお菓子だと思っております。
器は北大路ひろしさん作です。ひろしさんの名の字が判らなくって平仮名でご勘弁くださいませ。 

水野さんは北大路さんとは直接お会いした事はないそうです。このお皿もお菓子の雰囲気にピッタリ合っていると思います。



    春尽
この御菓子は終わろうとしている春の意匠の御菓子です。春の川に桜の花びらが、桜が風に散っているのかどちらでも構わないのです。なんとなくよくありそうでなさそうな   

御菓子に仕上げました。この御菓子は葛饅頭です。丸い葛饅頭はよくありますが、四角く成型した物はあまりないと思って水野さんは作ったそうです。餡は山の芋の餡、白金時豆の餡を着色した物と  

道明寺粉も着色して柔らかく戻して散らしてあります。お皿は四月に相応しく都踊りで会場の御茶席で貰える祗園のシンボルの柄が入ったお皿です。四角く作った葛饅頭、似合っていますか?