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思いのまま

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ミノシライトソウ
ユリ科
 最後まで、我慢をして御付き合いしてくださり感謝しております。まったくのPC音痴であります。出来栄えの悪いこのサイトは少しずつ改造していきます。お手伝いして下さる奇特な方がいらっしゃれば助かります。自分で育てた山野草たちの画像を取り貯めて、5年になります。20代の頃より、生け込みに使うために育て始めました。いつかはホームページで公開してやりたいと思い、PCを始めましたがまったく理解できず、ビルダーで急拵えした始末で御座います。出来栄えには満足できませんが、辛抱してくださいね。
 人生の大事な時期に、長い事京都で暮らしていました。いろんなご縁で、表千家教授・宇野原正子先生、桑原専慶流御家元・副家元(当時は和則先生、櫻子先生と呼ばせて頂いておりました。)に師事を仰ぐ事ができ、大切な事を数え切れないぐらい教えて頂けました。生け花をつうじて、花のある生活がいかに心に余裕を持たせてくれるか、心を和ませてくれるか、命の尊さを教えてくれるのか、花に直に触れ香りを確かめ、水を替えながらなんとなくわかってきました。宇野原先生には、野に咲く花の美しい姿を、出来るだけそのままに茶室にさりげなくいけ、心をこめて客をもてなす事の意味を教えていただきました。
 幼少の頃より、草花を育てる事は好きで、種を買い蒔いては花を楽しんでおりました。茶道・華道の習い事は自然とたどり着いた事なのだと思います。
 私が、山より移植した植物を育てている行為を心無い行為と指摘されても致し方ありません。無闇やたらに掘り返している訳でもないのです。殆どが直ぐそこまで開発され、重機の下敷きになってしまう場所、宅地開発で基礎工事がすぐそこまで迫って来ている所から移植しております。個人所有の土地であれば、口を挟む余地はありませんが、国や自治体であればもう少し思いやりがあっても、いいと思われませんか?どこか違う最適地に植え替えてやるぐらい簡単な事だと思います。笹百合は種が落ちてから、開花まで5年の歳月が必要だそうです。片栗は7年以上の歳月が必要だそうです。今、当たり前のように繁殖している植物達は、私共が物心がつく以前より静に繁殖し、私達の心を和ませ、潤いのある生活を作り出してくれています。改めて畏敬の念を抱いて感謝しなくては、と日々思いを募らせています。開発を止めろ、工事を止めろなどとは言える立場にはありません。しかし、無残に繁殖の場を追われる植物を、黙って見過ごす事のやり切れなさは何とも言いようがありません。
 今、この地は「花の都ぎふ運動」を展開しています。花の都になったら、皆さんがお庭に、街が街路樹で花いっぱいになったら、この地に自生していた植物の殆どが絶滅危惧種になってしまっている、そんな未来に危機感をもってしまうのは私だけなのでしょうか?多治見市は、日本一熱い日を記録していた時があります。毎年毎年、暑い夏がやってきます。幼少の頃は、夏でも朝晩は大変涼しい日々を過ごしていた記憶があります。勿論、環境の変化が作用しているのは間違いないことです。森林、雑木林、水田の減少が影響しているのかな?何年か前に、この辺に自生している万作がいっせいに枯れてしまったことがありました。環境変化について行けなかったのかな?私ではよく判りませんが、心配な事です。
 お奨めの本があります!野草散策の会著「恵那山の草花」小さな本で、写真集なのです。充実した素晴らしいものです。そこから少し抜粋させていただきますが、恵那山とその周辺(岐阜県東南部・東美濃地域)は植物相が豊富で、2000種を超える植物が生育しているといわれ、この地域にしか自生しない珍しい植物も見られます。ちなみに飛騨(岐阜県北部)の山々では植物の群生は多くありますが、恵那山の半分程度の種類しか確認できません。とあります。この地は日本の貴重な財産と言っても過言ではないと思います。山に桜の植林もいい事ですが、この地に太古より自生している幣辛夷の繁殖地を守ってあげる事が子孫への大きなプレゼントになると思います。
 生意気な事ばかり言いたい放題で、申し訳ありません。花は野に咲いている姿ほど美しいものはないと思います。こうしている今でも山里に出かけたい気持ちでいっぱいです。山で出会った笹百合、金蘭、風車、片栗たちには誰にも見つかりませんようにと祈っています。貧乏暇なしの生活に追われる日々の中で、疲れた体と心を癒してくれる花たちにいつも感謝しています。一日中、眺めていても飽きることはありません。いやな事も忘れられて花たちに助けられています。
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2005年4月
枝垂れ桜

今年はたくさん花が付きました。
去年は、枝先に数えるほどしか花が咲かなかったのですが、花見が出来そう?なくらい咲いています。いつまでも寒い日が続いていたので、例年より?開花が遅れたのでしょうか。
 実生の樹木は、生長が早
いのでしょうか、前に一度苗木屋さんで、枝垂桜の植木鉢を買ってきて育てていましたが、こんなに早く大きくなりませんでした。残念な事に枯れてしまいました。去年は暖かくなって毛虫がたくさんつきました。何もしないで、ほったらかしにしていました。でも枯れる事はありませんでした。本当に逞しいです。なのにこんなに好い花を付けてくれて、眺めていると甘い香りが漂ってきました。
 この木にアケビ、三つ葉
アケビが巻き付いているので、アケビの花の香りでしょうか、未だ開花していないので辺りを探したら、紫木蓮が咲き始めていました。今年は何時までも寒い日が続いていますが、強い遅霜もなく、ヒヨドリにつつかれる事も無く綺麗に咲き始めました。

2005年4月
紫木蓮

 遅霜にも遭わずに、綺麗に花弁が開いてきました。この花は大きい種類なので、いけ込みには蕾を使っています。大変香りが良いので、御部屋の中は春の香りで充満しています。

実生の椿が咲きました。

 右の画像の椿、絞りの入った大きな蕾。こちらが母親なのです。種が落ちて、発芽して、段々と大きくなって・・・。一体どんな花を付けるのか、これが実生の椿の楽しみですが、藪椿の一回り大きくなった感じです。8年かかりました。

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三つ葉アケビ
 三つ葉アケビの若芽です。葉と花芽が同時に伸び出します。雌雄ペアで房状に咲きますが。上のほうにある小さい数花が雄花、下の1、2花が雌花です。
今年は何故かたくさん咲いています。
 春欄、片栗が今年はたくさん咲いています。片栗は採取して来た箇所が違うのか、色が濃いもの、薄いものがあります。いつもは花が咲いても種を付けませんでしたが、今年は種が出来そうです。詳しくは知りませんが、片栗の種は蟻が好む物質を持っていて、アリ達が落ちた種を運ぶのだそうです。本当なのでしょうか?どなたか詳しい方、教えてくださいね。
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春の匂いの張本人
 採取してきた花たちに紛れて躑躅が居付いてしまいました。多分、金蘭と一緒に引っ越してきたと思います。
 春になると山からいつも同じ匂いが降りてきます。幼少の頃よりこれは何の匂いだろうと不思議に思っておりました。逆に、この匂いが香ってくると体全体で春を感じる事ができます。こんな感じ方をするのは私だけでしょうか?これが躑躅の匂いと判ったのは、ごく最近です。同じような趣味を持つ友人が教えてくれました。
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西王母
発見しました。
 何故か今頃まで残っていました。もうとっくにこの花の時期は終わっている筈なのですが、健気に残っていたのですね。探したらもう2ツありました。まさしく桃色、桃と呼ぶに相応しい位立派な大きさの蕾です。ご存知方も多いと思いますが、今一度説明させてもらいますね。
 西王母とは、中国の伝説の仙女です。三千年の齢を保つといわれる桃の実を持っており、周の穆王は西方に巡幸した際ともに酒宴をはって帰国を忘れたといい、また漢の武帝に長生の仙桃7個を与えたと伝えられます。さすがは中国、伝説もスケールの大きさが違います。
 昔の日本人は、この花に桃の代名詞を与える感性は、優しくもありセンスはなかなか真似が出来ません。花は大きいのですが詫助の類だそうですが、異なるところは雄しべは退化せず、花粉が多くよく結実するそうです。
可愛い花芽
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可愛い花芽
 産毛に包まれて、大事そうに包まれた姿がヒナドリみたいで可愛いのです。周りの新芽が大事に大事に育てているみたいです。何の花芽かご存知ですか?
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切り倒さなくて良かった!
今年初めて花を3つ付けました。多治見市は、子供が産まれて市役所に出生を届に行きますと、記念に幣辛夷の苗木をプレゼントしてくれます。喜んで持って帰り、早速植え替えてやりました場所が悪かったのか枯れてしまいましたが、そのままにしておいたところ、枯れた根元から新しく木が生えてきました。幣辛夷の台木だと判りましたが、どんな花を咲かしてくれるのか楽しみで今まで、11年目にして咲かしてくれました。かなり大木になってきたので、昨年の暮れに決心していました。気持ちが通じたのか、恐れをなしたのかどちらでしょうか?急いで咲いてくれました。
すこし大きくなりました。

なんとなくキノコみたいになってきました。庭にイチゴらしき植物が芽を出していました。摘み取るのも可哀相なので、そのままにしていたところ花を咲かしました。赤く実っても鳥達に食べてもらいます。

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大きな蕾!ベランダから撮影です。

蕾の殻なのでしょうか?なんと呼んでよいのか判りませんが、小さな新緑と固い蕾です。ベランダから撮影していますが、かなり大きな花?エイリアン?何かがここから誕生しそうです。朴の木の花ですが、蕾の脇の葉は朴葉味噌を焼く時に使う大きな葉に育ちます。

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薄いヴェールに包まれた

というのでしょうか、あの固い蕾を覆っていたものは、何枚の殻と何枚の薄い皮膜?でしょうか。花芽のない枝先は新緑の蕾だけなのですが、同じように大事に包まれています。山の新緑の良さは、緑だけではない微かな色の移ろいが山の景色を替えてくれる、僅かな時のプレゼントだと思いますが、適切な表現が見当たりません。どなたか教えていただけませんか?

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種が出来そうです。

まだ熟成していませんが、片栗の種のさやです。近くに蟻が巣を作っています。種を運んでくれるのか、決定的瞬間をカメラに収めたい思いでワクワクしています。

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二日目の朝です。

きのうの昼間に開花している姿を見つけました。山芍薬は3日程で花びらは散ってしまいまが、夜から日が昇るまではこのように眠ったように花を閉じています。開花している時間は数えるほどしかないのでしょうか、よく言われるように花の命は短いのですね。

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