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思いのまま

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2005年7月1日
半化粧

 もう祇園祭です。お囃子のお稽古が始まります。慌しい毎日を過ごしていても、7月を迎えますと何時も思い出します。
 おなじように、必ずこの頃に白く化粧してくれる植物がいます。半化粧ですが、時候の説明をさせていただきますね。
 二十四節気七十二候のうち、夏至の第三候にあたり、夏至からかぞえて十一日目、七月二日ごろだそうです。今年も七月二日です。去年もそうでした。
 時候の半夏生は、半夏(カラスビシャク、サトイモ科)の生ずる時期の意味だそうです。畑や畦畔に繁殖しているそうです。
 暦はやはり生活、農業の習慣を元につけられていることが半夏(カラスビシャク)を差してしていることで頷けます。サトイモ科なので地下茎がありますが、漢方の半夏はカラスビシャクの地下茎を干した物だそうです。
カラスビシャクは別名があり、ヘソクリとも云われるそうです。地下の球茎が農家の主婦の方々の副収入になったことからきているそうです。

 余談が過ぎましたが、画像の半化粧はドクダミ科、香りはどちらかと言うと匂菖蒲に似ていると思います。真っ白になって輝いています!同じように白く変わる性質があるマタタビも、風に揺れるさまは大変涼しげで不思議です。
 七月は行事が続きます、乞巧奠、盂蘭盆、中元どれも大事な行事です。

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七夕は、いくつになって迎えても

 短冊に子供達が願い事を書いて神妙な面持ちで笹に吊るしています。願い事を書かなくても、心の中で願ってしまうのは、いくつになってもしてしまいます。
画像は梶の木なのですが、かなりの大木になってしまったので葉が3裂していません。
 乞巧奠には無くてはならない植物です。説明はいいですよね、細かいことは抜きにして鵲の羽の橋を渡って、恋を叶えられる一日であってほしいと思います。

余談ではありますが、どこかで読んだのですが梶の葉に願い事を書く場合は、葉裏の方が墨の乗りが良いとありましたが、私は表の方が乗りが良いと思います。実際にしております。梶の葉裏は毛が生えており何故か墨を弾きます。

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山芍薬の実が弾けてきました!

 今朝発見しました。例年より早いようですが、裂けたばかりで中の実がまだ黒くなっていないようです。黒というよりは濃紺の鮮やかな美しい色をしています。
毎年種を収穫して植えていますが、思うように殖えて咲いてくれているわけではありませんが、結構殖えています。
 純白で清楚な山芍薬ですが、実になってからは内に秘めた情熱を解き放つかのような、エキゾチックな赤で毎年花よりも実を心待ちにしています。

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紫木蓮、姫泰山木の実なのです。
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 上の画像が、紫木蓮の実で今年初めて残って大きくなってきました。中からどんな種が出てきてくれるのか楽しみです。
 でも見た目は芋虫の怪物か、惑星から来た物体Xみたいで少し抵抗があります。
 下の画像は姫泰山木のものですが、こちらは毎年たくさん種を作ってくれます。だんだん全体が紅くなって来て、ところどころ割れてきます。
 中から朱色の種が出てきますが、朱色の種はすぐに落ちずにぶら下がっているのです。辛夷や朴の木とよく似ていますよ。

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すぐりの実が美味しそうに揺れています。

 もうじきお盆を迎えますが、それに合わせて奉灯の提灯が燈っているようです。
 ね、赤くなったら本当に可愛いでしょ?挿し芽でよく殖えますが刺が多いのが難点です。

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石榴の実がだんだん

 大きくなってきました。この木は大実石榴の木で、実は大きくなるのですがたくさんは生りません。
 どこのお家の庭にも石榴がなっていて、私の小さい頃は勝手に採らせて頂いて食べていました。柿の実もそうです。長閑な時代だったんですね、石榴の実や柿の実を見ると、小さい頃を思い出して採って食べたくなるのは条件反射なのでしょうか?

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牛蒡の花

 春、早い頃、八百屋さんで牛蒡の若葉が売っていました。小さな根っこ(牛蒡ですよね)を食べずに残して植えてやりました。
 だんだん大きくなりなり花芽が付いているもの、無い物大きな葉っぱで茎もみずみずしくて美味しそうですよ!
 立派な体格のわりに花は咲いてみると地味ですが、よく見ると薊のような花ですね、純白で太陽光を反射して輝いています。
 ヨーロッパ・シベリア・中国にも自生するそうですが、食用として嗜好する民族は日本人だけなのだそうです。香りと歯ごたえ、そして豊富な食物繊維こんなに素晴らしい食材を放っておくなんてもったいない気もしますが、無理やりすすめて食べて頂くと虐待と受け取られる可能性もありますので、ご注意下さいませ。

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ライチの種を蒔いてみました。
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 レイシなのですが、漢字を当て嵌められなくて困っております。熱帯植物なのでこの冬は越すことが出来ないかもしれませんね。
 レイシはムクロジ科なのだそうです。ムクロジという字は「木患子」又は「無患樹」とも書くそうです。
 熱帯植物、それも今私たちが食後のデザートやおやつでよく食べるようになりました。
 その木の親戚が日本にもあったんだと思ったら、なんか急に親しみが湧いてきて早速、種を蒔きました。10日ほどで発芽し始めました。
 木患子(むくろじ)はまだ私にはあ、あれがむくろじだ!と認識は出来ません。でも色々調べてみますと、私の小さい頃むくろじの実のお世話になっていました!
こんな身近にあったんだと思ったらますます、無患樹(むくろじ)の木を探したいと思うようになりました。
 私も実際にはしたことはありませんが、お年寄りの方々に色々聞いてみると、むくろじの実は大変泡が立つそうで手を洗ったりしていたそうです。あと種は正月に羽子板遊びをしますが、つく羽根の先の黒い球、あの球がむくろじの実の種だそうです。

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