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思いのまま

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九月 重陽

 九月九日は重陽といいます。中国では漢のころからこの日は菊酒を飲む風習があります。日本では菊の節句といわれています。菊は昔から寿命を延ばしてくれる効果があるといわれてきました。
 起源は古く、中国から来ています。 若い頃よく読んだ教科書は穴があくほど読みました。若い頃に憶えた事は幾つになっても残っています。

 中国の南陽に「り県」(麗におおざとへんをくっ付けます)菊が多く咲き、その下を流れる水を汲めば不老といわれ、中国の長寿者彭祖も菊水で齢が伸びたといわれています。
 このいわれが日本に伝わり天武天皇十四年菊花の宴を催されて、平安朝の恒例になったそうです。


9月9日
菊のきせ綿

 あまり雰囲気は出ていないようですが、私が苦心してきせ綿を作ってみました。ご存知の方も多いと思いますが、今一度説明させていただきますね。

 菊花が寿命を延ばす効果があるとされることから、平安の頃、菊の花に溜まった露でこの日に肌を撫でてやると齢を延ばすというので、早朝に菊を折って肌を撫でたり、この日に咲いていなかったら、前日の夜蕾に綿を結んで夜露を受けて九日の早朝にその綿で身体を撫でていたそうです。
 これがきせ綿のいわれなのですが、咲いた花の上にも綿を載せていたそうです。
 室町の頃に幕府では、五色の綿をきせることもあったといいます。
 江戸時代は宮廷にこれが伝わって赤白黄三輪、赤には白、白には黄、黄には赤の綿が菊に結び付けられたそうです。

 でも今はこれをしなくても皆さん長生きですよね、隠れてやっていらっしゃる方もいるとは思いますが、そんな方は来年の重陽には誘ってくださいね。

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玉箒

 田村草です。薊によく似てるでしょ?薊ほど色が鮮明ではないのですが、控えめで渋い花、糸ススキのすぐそばで咲いているので地味ながらよく目立ちます。
 キク科の植物はこれからたくさん咲き始めます。暑い夏を乗り越え、台風一過ようやく私たちの周りを菊の香りで満たしてくれる季節がやってきました。

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朝7時

 酔芙蓉が今を盛りと、たくさんの花を咲かせてくれています。一重の芙蓉より咲き頃が遅いのでしょうか?でも最近は朝は涼しく、夜露が降りているのでしょうか、僅かにしっとりとしています。
 

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正午

 ほんのりと色付いてきました。駆けつけ三杯、というところでしょうか。

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午後一時

 色付き始めると赤くなるのが早いですね。これからもっと濃くなっていくのですが、花は萎んでしまいます。

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つるぼ

 うちに居着いて何年になるでしょうか、最初は雑草と思っていましたが、それとは違うんじゃないかと思ってどんな花が咲くのか楽しみにしていました。
 咲くまでに5年ぐらいかかったでしょうか、最初はねじ花と勘違いしていました。でもよく見ると全く違う花なのでした!
 名前を調べることからしなくてはいけません。「つるぼ」、もっと華麗な名前が付けてあると思っていたのに、(ヘ;_ _)ヘ ガクッ。
 春頃、葉が伸びてきますが初夏には葉が一度全て枯れてしまいます。なのでヒガンバナ科の植物と思い込んでいました。でも夏の終わりにもう一度葉が生えてきます。花芽も一緒に伸びてきます。
 ユリ科に属するそうです。ねじ花はラン科なのですが、つるぼは葉が一度枯れてしまうのでヒガンバナ科と思い込んでいました。

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つるぼ あまりに

 可愛い花なのでたくさん画像を貼り付けました。みなさん、よく覚えておいてやって下さいね

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鳴子百合

 実がなっていまして。実が生り、葉が枯れていくさまに、もう冬になるのかと思うと何とはなしに淋しさを感じてしまいます。不景気なのでしょうか?私が。

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仲秋も終わり

 萩の花がこぼれてきました。三種類の萩が初秋の名残を残して、良夜の光を浴びて煌めいています。個人的な好みなのですが萩は白い物が好きなのです。若い頃ある縁で、鳴滝の陽明文庫へ行きました。帰りに近くを散策していたら純白の萩が満開で暫く足をとめて見惚れていました。紅い萩しか知らなかったので、いつかは自分で育てて愛でる事が出来るといいなと、ささやかな夢を持っていました。
画像の萩は絞りが入っています。江戸絞りといいます。

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白萩
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口紅

 少し地味ですが口もとが赤いのが特徴です。マメ科の花はどれも花の形が共通していると思いませんか?あまり詳しくはありませんが、花蘇芳、駒繋、柿の葉草、カラスノエンドウ・・・色は違いますが花だけを見ると、どれも同じかたちです。

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茗荷の花

 夏の終わりごろから露地ものが出回りますね。旬が二回あるのでしょうか、今頃と夏の盛りの頃にも収穫できますが、花は今頃に咲くようです。
 一日だけの花ですが、一つの茗荷からいくつもの花が咲きますよ。観賞用にも食用にも楽しみな植物ですね。知人から小さな株を譲り受け、今は家族の分まで養われています?

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水引

 どこにでも自生しているタデ科の植物です。何所にでもという言い回しは、あまり好くありませんよね。若い頃に床の間の生け込みのために野山を歩き回りました。高台寺の奥に霊山観音がありその奥の山に入ってよく花材を集めていました。春には菜の花、馬の脚形、夏には桧扇、雪ノ下、秋にはほととぎすと豊富でした。
 うちで咲いている水引は、この頃花材として摘んできたものを花瓶に残していたところ、いつまでも枯れずにいました。よく見ると節から根が生えていました。
 大事にこちらに持って帰って、実家の庭で育てていたものです。
 正真正銘、京都生まれの水引です。

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吾亦紅

 白い萩に埋まるように健気に紅くなって、「吾も紅いぞー!」一生懸命背伸びをして紅く色付いてきました。
 

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黄色い花の正体は

 冬瓜でした。合計7個出来ました。白い粉が吹いてくると収穫してもその後、日持ちが良いとされます。
 間もなく暦の上では冬になりますが、冬になっても食べられる瓜なので夏場に出回る瓜でも冬瓜なのです。
 畑でなくとも、肥料をやらなくても逞しく育ってくれました。しかしこの土地は誰の物なのでしょうか?持ち主の方にお裾分けをしなくては、と思いながらも全部収穫してしまいました。

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